もうすぐハロウィンの季節ですね。アメリカでは盛大にハロウィンの行事が職場、学校、近所などでも行われます。商店街ではハロウィン関連のグッズ、飾り、置物、コスチュームなどがたくさん飾られます。そんなハロウィンの盛り上がりを見せるアメリカで、パンプキンパッチ（カボチャ狩り）とパンプキンカービングを体験してきましたのでレポートします！カービングは本当に面白いので、ぜひチャレンジしてみてください！
ハロウィンのカボチャでパンプキンカービングを楽しもう！
まずはカボチャを手に入れなければ始まらない。と言うことで、向かったのはカリフォルニア州ハーフムーンベイ近くのUS101 Cabrillo Hwy沿いにある、Bob’s Vegetable Stand & Pumpkin Farmと言う農場。
ここは毎年9月末頃からパンプキンパッチをやっていて、果てしなく続く広大なカボチャ畑で自分の好きなカボチャを取ってくるいわゆる「カボチャ狩り」ができる農場です。
さすがアメリカ、大規模農場による広大な敷地に並べられた、数え切れないほどのオレンジのカボチャ。形の良いカービングに良さそうなカボチャを探します。
ネコ車を借りてカボチャを積み込みます。
ハロウィンの飾り物用に栽培された色とりどりのカボチャたち。色がキレイですね。
地平線まで果てしなく並べられたカボチャ。初めて行った時はこの広さと量に驚きました。
あのでかいオレンジのカボチャは何と言う品種？
日本のスーパーなどではほとんど見かけない、あの大きく綺麗なオレンジのカボチャは何と言う品種なのでしょうか？調べてみると西洋カボチャの変種らしいのですが、「ペポカボチャ」と言う仲間の「アトランティック ジャイアント」と言う品種らしいです。
日本の緑のカボチャのように甘みは無く、水っぽい感じで、そのまま煮たり焼いたりしてもあまり美味しくはありません。しかし風味は強いのでパンプキンパイやクッキーに練り込んでハロウィンの食卓を彩っています。
表面のオレンジ色はとてもキレイな色なので、ジャック・オー・ランタンとして飾り物にするケースがとても多いですね。この時期に商店街に行くと一面オレンジ色の街という印象です。
カボチャを入手したら、いざカービング開始！
スーパーやドラッグストアに行くと、カービング用の型紙とカービングセットが売られています。この型紙をカボチャの表面に貼って作ります。カービングセットにはカボチャの中身を掘り出すスクレーパー、型紙の絵を転写する千枚通し状の道具、カービングで穴を開けていくのに使う小さなノコギリ状の道具が何種類か入っています。
まずはカボチャの底をノコギリ状の道具で丸く穴を開けます。この時のポイントは手が入る大きさの直径にします。次にスクレーパー状の道具で種や中の実を掘り出します。
そして型紙をカボチャの表面に合わせて貼り、その上にラップをかけます。
型紙の絵の輪郭に沿って、千枚通しのような道具を使って、小さな穴をポツポツと輪郭線に沿って開けて絵を写し取ります。専用の治具がない時は楊枝や竹串でもOK。
全ての輪郭線を写し取ったら型紙とラップを外し、小型ノコギリ状の道具で穴を開けていきます。この時、細い部分は折れやすいので、ゆっくりと最新の注意を払って慎重に。ノコギリの歯でゴシゴシと徐々に削るように切っていき、決してカボチャ本体に強く道具を押し当ててはいけません。力を入れすぎると折れたり陥没したりします。
カービングができたら暗い所で中にライトかキャンドルを入れて完成！
カービングできたら、カボチャの中に小型の照明器具かキャンドルを灯して暗いところに置くとこのようにオレンジ色の光とカービングのシルエットが浮かび上がり、いい感じのハロウィンらしい雰囲気作りができます。
このように複雑な造形のカービングは細い部分が折れやすいです。実はこのSpookyという文字のkの部分は折れてしまっていますが、補修する時は楊枝をさして直します。
建物の背景になっている光がカボチャの内側の壁によってキレイなグラデーションになっていていい感じです。
このカービングされたペポカボチャ（アトランティック ジャイアント）の日持ちはそんなに長くなく、一週間もするとくたっとなって崩れたりカビが生えたりするので、カービングする日はハロウィン本番の10/31から遡って5日前くらいに行うのがいいと思います。
ハロウィンのパンプキンカービング、面白そうでしょ？ ぜひぜひ楽しんでみてください！！
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