アメリカのスタートアップから学ぶべきこと

アメリカのスタートアップと組むと何がメリットなのか知りたい方へ。

日本でスタートアップとして起業したい方へ。

本記事では私がアメリカの西海岸4年間スタートアップ達と仕事した実体験を通じて、日本企業とアメリカのスタートアップの考え方の違い、彼らから学べる点を考察してみたいと思います。ご参考になれば幸いです。


アメリカのスタートアップから学ぶべきこと

私がアメリカの西海岸に赴任していた時、情報をとにかく仕入れるために地元のコミュニティーに深く入り込む活動を行ってきました。

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アメリカのデザインコンサル会社と仕事するメリット

数々のミートアップ(会議と飲み会の中間的位置づけの集まり、食事やお酒も出す)にも参加し、コーワーキングスペースなどにも何回も足を運び、アメリカのスタートアップ達とのコミュニケーションを重ねてきました。すでに買収されてエグジットしている会社もあるし、今や超巨大化して大企業となっている会社もあります。

その典型が次に挙げる2社、赴任最初の年に、なかなか面白い小さなスタートアップがあるから訪問してみよう!と訪ねたのが、あのUBERとAIRBNBでした。コーワーキングスペースの片隅にラップトップを広げている人たちが数人。あの成功の裏にはスタートアップならではのやり方や考え方があり、そこから何か学べるのではないか?と彼らとの交流を通じてひたすら調査しました。

次にあげるのが日本企業とアメリカのスタートアップ達との考え方や進め方の違いをリストアップしてみました。それぞれ一長一短はあり、国も違えば価値観も違うのでどちらがより良いとかではなく、良いところは取り込んでいきたいと思い作成しました。ご参考にしてみてください。

私の主観も多いので、全てのケースではあてはまりませんのでご了承をお願い致します。そして日本の社会は徐々に左から右側にシフトしているように感じています。



©2019 USANCO


日本の長所は残し、アメリカの長所を吸収する

アメリカと日本では心構えや習慣、法律や価値観も異なるので、そこが良いと思ったからといっていきなりすぐ真似はできないわけで、エッセンスのみを抽出し我々の組織や仕事の進め方に応用したいものです。日本人や日本の組織にも良いところはたくさんあり、上手く組み合わせてハイブリッド式でいくのがベストではないかと思います。

私が思う、絶対残すべき日本企業の良いところは品質、緻密さ、ホスピタリティー、正確さ。アメリカから取り込みたいのは、スピード感、前向き感、肯定前提での話の入り方、褒める文化です。



好循環するエコシステムが必要

アメリカの社会と比べて、日本にまだ足りてないと思うのが、産業のエコシステム(生態系)です。アメリカでは、元々系列などという概念もなく、とてもフラットで企業対企業、個人対個人が対等な社会です。西海岸には産業構造としてのその個が尊重されたエコシステムが成り立っており、うまく回っています。西海岸で見てきた主なエコシステムのプレイヤー達は下記だと思ってます。

  1. 投資家(ベンチャーキャピタル)
  2. スタートアップ(ビジョンと情熱を持ったアイデアマン)
  3. アクセラレーター・インキュベーター(Plug and Playなど)
  4. 大学、研究機関
  5. ビジネスコンサル・デザインコンサル会社
  6. フリーランサー
  7. コーワーキングスペースやミートアップ等人が交流する場

一人や一社で一生懸命頑張っていても好循環のエコシステムはできるわけがなく、政府や自治体も含め社会全体で「こうしようよ」と皆が意識を高くして徐々に作り上げていかなければならないのと、一部の天才肌の人々が先導することが必要だと思います。

アメリカの西海岸シリコンバレーで実際に起きている好循環のエコシステムの様子が描かれている著書が下記です。日本政府主導の「始動プロジェクト」にも関わられている、ベンチャーを支援する企業WilのCEO、伊佐山元さんが著者です。


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