本記事は、X(旧Twitter)を使っている方々へ向けて、シャドウバンについて解説します。シャドウバンとは凍結寸前のイエローカードをもらってしまった状態です。ツールでチェックするか、他の方に教えてもらわないと自分自身では気づくことができません。シャドウバンになっていないかチェックする方法と解除する方法をお伝えします。Xに名前が変わった現在でもこのサイトはきちんと機能します!
シャドウバンとは何か?
シャドウバンという言葉を聞かれたことはありますか?実はX(旧Twitter)社では公式にこの言葉は使用しておらず、この状態自体も公式には認めていません。
しかし、シャドウバンといって自分のツイートやリプライがフォロワーやツイート検索した人から見えなくなる状態が実際に存在します。
その状態のことをシャドウバン(英語だとShadow Banning=シャドウバンニング)と言います。
私の推測では、X(旧Twitter)社が言い出したのではなく、この状態をシグナル検出する技術を開発した別の会社が言い出したものではないか?と考えています。
なぜシャドウバン状態になるのか?
ご存知の通り、X(旧Twitter)ツイッター社は全アカウントをプログラムによって管理、全ツイートをスキャンもしくは利用者からの報告に基づいて不適切でないかを常に監視しています。
監視の仕方は下記の情報に基づいているとのこと
- ツイートの内容(スパム対策の為、同一文でないかどうか)
- フォロー状況
- リツイートの数
- いいねの数
- ミュート状況
- ブロック状況
- スパムや悪用のレポート
これらの要素を見ながら、各アカウントからツイートされる内容を全てランキングしているようです。
いいねやリツイートが多ければ当然ながらランクアップしますし、ネガティブな報告やブロック、ミュートが増えればランキングが下がっていきます。
不適切な内容とプログラムによって判断されると一気にランクダウンし、即凍結になることもありますが、まだ断定できない下位になりつつある「様子見の状態」があります。それがシャドウバンの状態です。
不適切なツイートとはどのようなものなのかを全部は書きませんが代表的なものは下記のような内容です。
- 暴力行為、違法行為
- 攻撃的行為、嫌がらせ
- ヘイト行為
- 違法、規制対象商品の宣伝販売
- スパム行為(同一文の連投)
- なりすまし行為
- 詐欺行為
- 著作権、商標権侵害など
シャドウバンになってしまうとどうなるのか?
自分自身の普段のツイッター活動は何も制限が掛かりません。警告などの通知も来ない為、気付くことができません。
制限が掛かるのは、フォロワー以外の人が自分のツイートを検索したり、自分のリプを見ることが難しくなります。
#ハッシュタグを使って誰かが自分のツイート内にあるハッシュタグのワードを検索してもその人の検索結果に自分のツイートは表示されにくくなります。
また、フォロワーの中でもリプのやり取りやDMのやりとりが比較的多く、親しい間柄と判断されている人には制限が掛からないようです。要するに相互フォロー関係外への拡散がされにくくなります。
X(旧Twitter)でビジネスをやっておられる方は死活問題です。
自分のアカウントがシャドウバン状態かどうかチェックする方法
自分のアカウントIDを下記のサイトに入力すると、シャドウバン状態か否かを確認することができます。
このシャドウバン チェッカーHiSubwayというサイトが運営しています。
シャドウバンを解除する方法
解除の近道があるようです。かなり階層が深いですがトライしてみてください。
<解除方法1>
X(旧Twitter)アプリのご自分のアカウントの「設定とサポート」→「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」→「表示するコンテンツ」→「興味関心」の中にあるリスト項目の右端にあるチェックをすべて外します。
<解除方法2>
同じハッシュタグでのツイート、同一文のツイートはしばらくしないようにします。
早ければ3日、遅くて3週間ほどで解除されます。様々な他の方の体験談を読んだところ、ばらつきがあるようです。
以前は「サポートセンターへの問い合わせ」から自由に意見が送信できる仕様でしたが、現在は特定のトピックの沿った内容でないとサポートチームにメールが送信できない仕様に変更されてしまいました。
USANCOのシャドウバン経験談
実は筆者のX(旧Twitter)アカウント(@USANCO1)が一度シャドウバン状態になってしまいました。大変ショックでしたが理由はわかっていて、別に暴力や詐欺や反社的なことをツイートしたわけではないです。
X(旧Twitter)フォロバ企画を私が管理者となり10人のメンバーで開催した際そのツイートの中にメンバーIDを書いたのですが、私のミスで1人のメンバーIDの記述ミスをしてしまいました。
大変だ〜!と後から気づき、慌てて過去に遡ってそのフォロバ企画に参加してくださった方々にお詫びと訂正のツイートを同一文で大量にツイートしてしまい、これがX(旧Twitter)の監視網に引っかかり、スパムと認識されシャドウバンになったのではないかと推測しています。
あるフォロワーの方から、リプが見られない状態になっています。もしかしてシャドウバンではないか?と教えて頂き、気づくことができました。
その時のチェックサイトの画像がこれです。
各項目解説すると
Search Suggestion Ban = あなたのツイートが「センシティブなツイートを表示しない」に設定しているユーザーに表示されなくなります。
Search Ban = あなたのツイートが他のユーザーの検索結果に表示されなくなります。
Ghost Ban = あなたのリプライが他のユーザーに表示されなくなります。
Reply Deboosting = あなたのリプライにバリアーが張られ、他のユーザーがリプライをすぐに見られない状態にし、「このツイートを表示する」をタップすると表示される状態です。
冷静に考えると、理由はどうであれ同一文の連投はスパム行為とみなされます。慌ててしまっていたので、このルールを失念してしまいました。
2日目にチェックした時の画像がこれです。No Reply Deboosting のところが黄色くなっていてSomething Unexpected went wrong(何か予測できない状況に向かっている)と不安を煽るような表示になりました。
どうしよう。かなり青くなりました。もしかして今まで苦労して育ててきたアカウントが凍結か??と言う不安がよぎりました。
この時に連投した同一文の数は5〜6ツイートだったと思います。よーく見ると実際にはツイートできていなかったようですが、ツイートしようと試みただけでシャドウバンになるようです。
この時は複数の拡散企画に同時参加しており、同一文にならないよう、少しずつ文章を改変し乗り切り、行動に注意していたら3日目にシャドウバンは無事解除されました。
上記対策を行ったからかもしれません。
解除後の画像はこれです。すべての項目に緑でチェックマークがつき、平常状態に戻りました。
凍結まで至らなくてほっとしています。皆さんも同じ轍を踏まないようお気をつけください!
X(旧Twitter)からのメッセージ文が来ました
シャドウバンが解除された後となって、X(旧Twitter)からのメッセージがメールで届きました。これは「サポートセンターへの問い合わせ」が自由にできた時代の返信です。現在は特定のトピック以外の案件について個別にメール返信を行うサービスは停止されています。
英語によるかなりの長文です。翻訳・要約すると次のようなことが書かれていました。
皆さんがX(旧Twitter)に対して「シャドウバンが…」と言われますが、私たちはそのようなことはしていません。
そもそも「シャドウバン」って何ですか?そこからスタートしましょう。とX(旧Twitter)から逆に聞いてきていました。
フォロワーからはあなたのツイートは見えるはずですと。フォロワー外の人があなたのツイートを見る時はプロフィールから入るなど多少の手間はかかりますが、と言っています。
政治的理由とイデオロギーの観点からシャドウバンはできないと述べています。
ツイートはいいねやRTの数、ブロックやミュートや悪用報告、スパムか否かなどのシグナルによりランキングされ、良いものは上位に、良くないものは下位にランキングします。と。
検索のシステムについてはまだ改良の余地があり、日々改善を行っていますというような内容です。
政治的内容を含むツイートの検索結果がうまく表示されない事例などを長々と挙げています。
X(旧Twitter)は公式にはシャドウバンを認めてはいないものの、下位にランキングされると表示されにくくなる、もしくは検索されにくくなるのは事実だと思います。
そのことを「表示されない」と例のチェックサイトの会社が言っている可能性があります。
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