本記事は、六本木ヒルズ53階にあるガチャガチャコーヒーの体験記事です。ガチャガチャを回してコーヒー豆が入ったカプセルを取り出し、セルフサービスで豆を挽き、ドリップしてコーヒーを飲むという今までにない、新しい体験価値が味わえるカフェです。
Gacha Gacha Coffee ガチャガチャコーヒー諸情報
- 所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ53F
- 営業時間:10:00-22:00
- 料金:コーヒー1杯 500円、展望台+美術館入館料1800円
- 企画:東京シティービュー、nendo
- 協力:丸山珈琲
- 開催期間:2019年10月4日~未定(未発表)
ガチャガチャコーヒーは体験価値を提供するカフェ
ガチャガチャと言えば、通常フィギュアや様々な小物のおもちゃの自動販売機です。子供のころから我々が慣れ親しんだモノ。何が出てくるか分からない「コトン」とカプセルが出てくるまでのあのワクワク感があります。
そのガチャガチャの、あのお金を入れる→回す→カプセルが出てくる。という行為、そのメタファーをコーヒーに当てはめたのがこのGacha Gacha Coffeeの面白さです。
コーヒーのガチャガチャ? 初めて見た。やったことないなあ~、面白そう、ちょっとやってみようか?となります。
企画/デザインは佐藤オオキさん率いるnendo
nendoというデザイン会社をご存じでしょうか?イタリアの家具見本市ミラノサローネなどでも活躍され、いくつもの提案が世界中から注目されている佐藤オオキさんが代表のデザイン会社nendoがこのGacha Gacha Coffeeの企画とデザインを担当されています。
この提案のコンセプトは実は今の世の中で起こっている困りごとや課題を解決しようという狙いが込められています。単なるエンタメ(面白さ)だけではないのです。
昨今、コーヒー・カフェ文化が浸透しスターバックスをはじめBlue BottleCoffeeのようなサードウエーブコーヒーまでもが世の中に広がり、カフェもどんどん増加していく中、日本は少子化による人口減少という課題があり、カフェ店員はますます不足していく方向に向かっています。
そして彼らはコーヒーを入れるだけでなく、様々なタスクをお店でこなさなければならないのにもかかわらず、なかなか十分な教育や労務コストがかけられていないというのが現状。
そしてきつくなって離職→ますます人手不足という悪循環に陥ってしまう可能性もあるのです。
カフェの無人化が将来的に求められるのですが、無機質な面白くない方向には持っていきたくない。というのがコーヒーをお客様に提供する側の思いだと思います。
何とかお客様の体験価値欲求をうまくくすぐるようなセルフサービス方式のコーヒーはできないか?という問いの1つの答えがこのガチャガチャコーヒーなのです。
Gacha Gacha Coffeeを実際に体験!
それではガチャガチャコーヒーのUX、ユーザーエクスペリエンス(体験価値)を順を追って説明します。
まずガチャガチャを回すには500円硬貨が必要です。
500円硬貨の持ち合わせがなくても大丈夫(私もそうでした)、壁の所に両替機が設置してあります。Gacha Gacha Coffeeと書いてある看板の下の窓に面した壁にあります。
ガチャガチャが全部で12台並んでいます。同じ種類のものが2台ずつあり、全部で6種類、5種類の豆と残りの一つは「シークレット」で何の種類の豆が出てくるか分からないガチャです。
私は一番苦みの少ない「01ツングリ」という豆にしました。500円玉を入れてガチャを回します。
01と書かれたカプセルが「コトン」と出てきました。
カプセルを開けてみると、コーヒー豆(ホール)が入った袋と説明の紙が入っていました。
次に隣のカウンターにて豆を挽きます。袋を開けてホッパー形状の所へ豆を投入します。銅色のトグルスイッチをONにします。
グラインダーが「ウイ~~ン」という音と共に回りだし、下にあるドリップのカップに挽かれた豆が出てきています。自分の鼻先にコーヒーのいい香りが立ち上がってきます。
こういう体験もフツーのコーヒーショップではできないですよね。自分の目と鼻の先でグラインディングされるので香りが「ふわ~っ」と立ち上る感じ。
挽き終わった豆がカウンターのくぼみの所にあるコーヒードリッパーに入ってます。次にこのドリッパーを隣のカウンターへ持っていきセットします。
タッチパネルで濃さを選ぶようになっていて、EXPRESSは速くて薄め、RICHはゆっくりとドリップして濃いめです。
私はゆっくりとドリップをさせて濃いめのコーヒーを作ることにしました。濃いめの方を選ぶと2分くらいかかります。上からお湯がジャーッと出てきます。
ドリップカウンターには、リッド(カップのフタ)、ミルク、マドラー、スティックシュガー、ペーパーナフキンが置いてあります。
出来上がりました! お店にあるものがすべて黒と銅色で統一してあり、高級感が感じられました。スイッチやグラフィックなどもカッコいいです。
席にて53階からの夜景を眺めながら(もう夕方で日没後でしたので)ゆっくりとコーヒーを頂きました。ツングリという豆のお味も挽きたてドリップ仕立てで非常に美味しかったです。
読者の皆さんもぜひ、今までにない新しいGacha Gacha Coffeeの体験価値を味わってみてはいかがでしょうか? 六本木ヒルズの最上階は眺めもいいので気持ち良いですよ~。
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