今回は東京都渋谷区神宮前にある、日本国内のWework(コワーキングスペース)のフラッグシップIcebergを訪問させてもらったので、その考え方、メリット、施設をレポートします。

Weworkの生い立ち
Weworkは創業2010年ニューヨークSOHO地区発祥のコワーキングスペースの代表格、今世界で一番成功しているコワーキングスペースといえるでしょう。売上高(2018第1四半期)約369億円。企業価値は2.2兆円と、UBERやAirBNBと並ぶ高付加価値のスタートアップとして有名です。
規模は年々うなぎのぼりで増大しており、現在全世界で121都市に701拠点、会員数は約40万人。
日本のWework Japanはソフトバンクグループが50%(4900億円)出資して合弁で2017年に設立され、2018年2月にサービスイン、わずか2年の間に東京に16ヶ所、大阪に2ヶ所、福岡に2ヶ所、名古屋と横浜にそれぞれ1ヶ所あり合計22ヶ所がオープンしています。
コワーキングスペースとしてのブランディングやそのステータス性をウリにしたマーケティングがヒットしていると言えます。
シェアオフィスとコワーキングスペースの違いは?
シェアオフィスの定義は単なる場所貸しです。入居者同士が交流を深めるという活動は積極的には行われていません。
一方、コワーキングスペースは個人対個人、あるいは入居者同士のコミュニケーションが活発に行われ、イベントも頻繁に行われます。そう言ったところにコワーキングスペースの優位性があります。
コワーキングスペースは2000年初頭にサンフランシスコで始まったようです。共創や情報共有ができる場所として徐々に人気が出始め、今では全米の各都市に広まっています。使われ方は以下の通り。
- お互いに情報をシェア
- お互いに商品を試しあう
- コラボレーションする(組み合わせる)
- 違う視点で意見交換
- 相互にブレインストーミングする
- 必要な投資家や技術者などを引きあわせる
- ミートアップで上記の活動のきっかけ作りをする
Wework Icebergのコンセプトとして”Center of Gravity for Entrepreneurs”(起業家の引力の中心地)と謳われていますが、起業家精神を持つ人達がこの場にどんどん集まって、イノベーションを起こす場になるようにと新しいビジネスや協創を生む中心的な役割を担いたいとの思いが伝わってきます。
雰囲気や入居者はどんな感じ?
IT系、メディア系のスタートアップやクリエイティブ系の起業家やフリーランスの個人の方々が半分以上でその他は大手企業の企画・創造系の部署が入居しているといった印象です。Go Proのオフィスもありました。
都内のIT系スタートアップ会社に勤めるクリエイターの友人もここIcebergにはかなりの興味を持っていました。
アメリカのコワーキングスペースらしく、焙煎コーヒー、紅茶、ビールが飲み放題です。フルーツやスナックなどの軽食も。マグカップもアメリカンサイズのオリジナル。


利用料金は?
コワーキングスペースの中では比較的高級な設定だと思いますがロケーションゆえのステータス、メリットもありそうです。”Wework”という名前が名刺に入るだけでも一定のステータスが得られるのでは?
固定でないフリーアドレスのスペースはホットデスクと呼ばれ1人月々74000円から。月に2ポイントが会議室利用などのために付与されます。
固定スペースの法人利用だと、1例ですが6畳くらいのスペース4人で月々約140万円。保有ポイントは4人だと8ポイントということになります。
会議室は1ポイント1時間で、1ポイントは3500円。付与されているポイントを超えての利用は実費を払って利用します。
個室のエアコンは契約によって時間制になっており、延長して使う場合もポイントを購入して使うシステムとなっているようです。
一番のメリットであるコミュニティー交流は?
Wework主催のクリエーターアワードという制度・イベントが用意されていて、入居者のアイデアやビジネスを表彰して世の中に送り出すサポートをしています。
定期的にミートアップが開催され、入居者同士の交流の場があるとのことです。入居者専用のSNSがあり、オンラインで呼びかけできたり、仕事の依頼をすることもできます。約40万人もいるメンバーとの交流ができるとあれば、ネットワーキングの可能性としてかなり大きいですね。
もともとアメリカのスタートアップや起業家達が共創する場として発達してきたコワーキングスペース。起業家同士のリアルな繋がり、入居者同士がコラボレーションし、新たな価値が創造ができる可能性を秘めています。
起業家の方々とお話しすると、熱量というか目標に向かって頑張っている、突き進んでいるパワーが感じられ元気付けられます。そういう意味でいい空気感があります。
具体的な施設は?
さて、ここからは具体的なWework Icebergの中身を写真でご紹介します。撮影許可は得ましたが、入居者ができる限り写らないように配慮してくださいとのことなので、人があまり写っていませんが実際はホットデスクにも入居者の方々が多数いらっしゃいました。
ここは日本のWeworkフラッグシップで場所柄もあり、かなりインテリアは凝っていて家具や照明器具なども洒落ています。












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